【一人暮らし】引越し先での騒音トラブルを避ける方法

お役立ち情報

「100%の回避」は難しくても、選び方で確率は大きく下げられます。

入学・入社で始めた新生活、近隣の生活音や深夜の来客で悩むケースは少なくありません。ここでは、住まい選びの段階でできる対策を解説します。

① 構造の違いに注目(防音・耐火・コストの目安)

建物構造は一般に下へ行くほどコスト・防音・耐火の目安が下がる傾向があります(設計や築年数で上下あり)。

構造
用途の傾向
防音感
コメント
鉄筋コンクリート造(RC)
分譲/中〜大規模マンション
隣戸間にコンクリート壁が入るケース多いが、片側のみの設計も増加。確認必須。
鉄骨造(S)
マンション
◯〜△
遮音は仕様差が大きい(壁・床の下地次第)。
軽量鉄骨造(LGS)
2階建てアパート
上下・隣戸の生活音を拾いやすい。
木造
2階建てアパート
△〜×
コスパ良く新しめ広めを選べる一方、防音期待は小。

内見時チェックのコツ(RCでも油断しない)

  • 両側の界壁を軽くノック…コンクリは「ペチペチ」乾いた音、石膏ボードは「ドンドン」響きやすい。
  • 窓まわり…サッシの気密(ゴム劣化/戸先の遊び)を確認。道路騒音にも効く。
  • 床・天井…足音の響き、上階の配管音、共用廊下側の開閉音を感覚でチェック。

② 部屋の配置に注目:角部屋 < 独立部屋

中部屋より角部屋が有利なのは事実ですが、隣戸との界壁がコンクリじゃない設計も多く、決定打にはなりません。

独立部屋って何?

共用廊下を挟んで同フロアに1室だけの並び、または両隣に住戸が無い配置を指します。隣接が少ないほど音源が減る=トラブル確率を下げやすいのがポイント。

通常の並び
301
302
303
304
廊下
独立部屋
305

「独立部屋」を見つけるコツ

  • 募集図面のフロア図…号室並びをチェック。無ければ問い合わせ。
  • 内見時に廊下端を確認…行き止まりの一室は独立傾向。
  • 最上階 × 独立部屋…隣接は下階のみで、さらに有利(雨音/機械室位置は要確認)。

③ 失敗しない「優先順位」を決める

  1. 構造:まずはRC(できれば戸境コンクリを確認)。
  2. 配置:独立部屋 > 角部屋 > 中部屋。
  3. :最上階(上階足音なし)※機械室や屋上設備の位置は要確認。
  4. 窓/廊下:大通りや共用動線からの距離、サッシの気密。

※「木造=絶対にダメ」ではありません。新しさ/広さ/価格を重視するなら木造・軽量鉄骨も候補にしつつ、上下左右の生活導線に注意して選ぶのが現実解です。

まとめ:完璧は難しい。でも「選び方」で確率は下げられる

  • RCでも戸境コンクリは片側のみの設計がある。内見で壁をノックして確認。
  • 独立部屋は隣接が少なく、騒音トラブルの発生確率を下げやすい。
  • 最上階・廊下端・サッシ気密など、複数要素の積み上げが有効。

※本記事は一般的な選び方のガイドです。実際の遮音性能は各物件の仕様・管理状況で異なります。